100石 から始まる新たな酒造り

静岡平喜酒造は平成24年に創業した新しい酒蔵です。
初年度の生産酒量は約100石と、これは全国でも最小の規模となります。

そのわずかな酒は杜氏の伝統技術に加え、空調設備やサーマルタンクなど
近代技術による品質管理を徹底することで丁寧に醸しております。

蔵の生立ち

- 掛川市仁藤の酒造場(昭和30年頃) -
平喜の酒造りは、静岡県掛川市から始まりました

- 掛川市仁藤の酒造場(昭和30年頃) -
平喜の酒造りは、静岡県掛川市から始まりました

地元「静岡」での歴史

静岡平喜酒造は、平成24年に静岡市を流れる安倍川のふもとに創業されました。私たちが新たな酒蔵の創設にあたり静岡を選んだ理由は、安倍川の水質もそのひとつですが、この地における当蔵の歩んできた歴史と、想い入れがあるからです。

当蔵の前身である「平島屋」は明治初頭、静岡県掛川市に米穀商として駿河、遠江、三河の三州へ事業を広げていきました。そして掛川市仁藤町で酒造業を開始すると、やがて静岡市内でも日本酒を造るようになりました。

しかしながら、酒造場は複数箇所に分散してしまい、当時の技術や設備環境からも、静岡の温暖な気候下における酒造業は非常に難しい挑戦だったのです。

- 静岡市両替町の平喜商店(昭和14年頃) -
問屋業を始めてからも、酒造りに対する想いは変わりません

- 静岡市両替町の平喜商店(昭和14年頃) -
問屋業を始めてからも、酒造りに対する想いは変わりません

「平喜商店」と「平喜酒造」

そして、昭和42年にはすべての酒造業を、優良な酒米の産地でもある岡山県へ集約することになりました。その後、岡山では「平喜酒造」として「新婚」「将軍」そして「喜平」といったブランドを輩出し、現在も稼動を続けております。

一方、静岡では酒類問屋「平喜商店」として今日まで日本酒喜平を販売して参りました。そして、近年の醸造技術がますます発展し、醸造環境を管理する能力も向上していくなかで、いつの日か地元静岡での酒造りを再開したいという思いから、

ついに平成24年、静岡平喜酒造を創業することになりました。

純米酒のすゝめ

南アルプスの名水

静岡平喜酒造は、南アルプス水系である一級河川「安倍川」の伏流水を用いて酒を仕込んでおります。日本酒づくりの生命線となる水源。水の硬度などといった水質は酒質にも影響を与えます。

江戸時代初頭、かの徳川家康が駿府城を築いた際に、大規模な治水が行われたこの安倍川は物資の運搬や生活用水として下町を繁栄させました。その水質はきれいな軟水で、地下から汲み上げた伏流水が清酒醸造にも適することが分かり、静岡平喜酒造創設の決め手となりました。

- 安倍川の伏流水を使用 -
日本酒の命とも呼べる「水」にもこだわりました

- 安倍川の伏流水を使用 -
日本酒の命とも呼べる「水」にもこだわりました

純米酒で示す、米由来の味わい

「純米酒」とは製造過程のもろみに醸造用アルコールを添加していない日本酒のことです。通称「アル添」と言われるこの作業は獲得酒量を高めるほか、酒質の安定や香気を高めるなどの技術的な側面があります。

しかし、静岡平喜酒造は米から引き出される日本酒の味わいを追求していくため、一切の醸造用アルコールを添加いたしません。したがって当蔵の製品はすべて「純米酒」となっております。

- アルコール無添加の純米酒 -
米の旨味を丸ごと閉じ込めた、贅沢な日本酒です

- アルコール無添加の純米酒 -
米の旨味を丸ごと閉じ込めた、贅沢な日本酒です

酒を丁寧に醸す「謹醸」

醸造環境とつくり手の技術が日本酒の味を決定します。静岡平喜酒造は県内でも有数の小さな蔵元です。人による管理が行き届きやすい小さな空間だからこその丁寧なつくりを行っております。さらに温度や湿度を管理するための最新の技術を積極的に導入し、わずかな酒量を丁寧に醸し上げます。

当蔵ではこのような丁寧なつくりを「謹醸」と表現し、出荷数量に対して過度とも思える設備環境で酒の品質を高めて参ります。米、水、そして麹菌、静岡酵母などの微生物の力をもって杜氏の技が織り成す静岡蔵の純米酒をご堪能ください。

- 小さな蔵で、愛情を込めて -
最良の環境で、丁寧に醸し上げます

- 小さな蔵で、愛情を込めて -
最良の環境で、丁寧に醸し上げます

お品書き

純米大吟醸

喜平 静岡蔵謹醸

純米大吟醸 山田錦 あお

原料米:山田錦 (100%)
精米歩合:40%

容量:1,800ml / 720ml

近年、最も需要が高まっている原料米が「山田錦」。なかでも高い品質を誇る産地として名高いのが兵庫県です。

そんな兵庫県産山田錦を磨き上げ、低温でじっくりと仕込みました。静岡吟醸特有のバナナやメロンような華やかな香りを感じさせつつ、すっきりとして飲みやすい味わいです。

喜平 静岡蔵謹醸

純米大吟醸 山田錦 あか

原料米:山田錦 (100%)
精米歩合:40%

容量:1,800ml / 720ml

兵庫県産山田錦を磨き上げた静岡平喜酒造のもう一つの純米大吟醸。果実のような香りに加え、甘い飲み口は普段お酒を飲まない方にも受け入れやすい逸品です。

純米吟醸

喜平 静岡蔵謹醸

純米吟醸 山田錦

原料米:山田錦 (100%)
精米歩合:50%

容量:1,800ml / 720ml

兵庫県産山田錦を全量使用した静岡蔵喜平の純米吟醸。華やかな果実香と、後切れの良い上品な味わいとなっております。

特別純米酒

喜平 静岡蔵謹醸

特別純米酒 誉富士

原料米:誉富士 (100%)
精米歩合:60%

容量:1,800ml / 720ml

静岡県が開発した酒造好適米「誉富士」を使用した喜平の特別純米酒。静岡酵母特有の香りと誉富士らしい旨みと酸味のバランスが整ったフレッシュな味わいです。

純米酒

喜平 静岡蔵謹醸

純米酒

原料米:五百万石 (100%)
精米歩合:60%

容量:1,800ml / 720ml

初年度の仕込みから醸し続ける静岡平喜酒造の定番商品で年々その品質を上げております。

食中酒としても飲みやすく、軽くてすっきりとした味わいです。静岡蔵の純米酒を近海でとれた魚と合わせて楽しんでください。

喜平 静岡蔵謹醸

純米酒 雄町

原料米:雄町米 (100%)
精米歩合:60%

容量:1,800ml / 720ml

「雄町」は膨らみのある甘さと味わいが特徴の、岡山県を代表する酒米です。古くからある品種ですが近年東京をはじめ、全国でも人気上昇中の注目株です。

久谷杜氏が岡山の酒蔵での修行時代に最も慣れ親しんできた雄町米を「静岡酵母」でアレンジします。初めて雄町の酒をお試しの方はまずは特有の柔らかい甘味を感じてください。

期間限定

喜平 静岡蔵謹醸

純米 しぼりたて

完売

原料米:五百万石 (100%)
精米歩合:60%

容量:1,800ml / 720ml

今年の酒造りを開始いたしました。今年度の新米での初仕込みは「五百万石」という酒造好適米を使用した淡麗に仕上がりました。口に含むと果実のような華やかさが広がります。

おかげさまで静岡平喜酒造も今年で4度目の酒造りを迎えました。年々上がる品質をしぼりたてのフレッシュな味わいと共にご堪能ください。

喜平 静岡蔵謹醸

純米酒 限定謹醸 雄町

完売

原料米:雄町米 (100%)
精米歩合:60%

容量:1,800ml / 720ml

岡山の代表品種『雄町米』を静岡の清流安倍川の伏流水で仕込みました。

杜氏久谷が故郷、岡山で培った雄町米に対する経験を活かし特有の柔らかな甘みを引き出しつつ、静岡の水からなる滑らかな飲み心地が合わさった喜平ならではのこだわりの純米酒。仕込みは総米200kg単位の小仕込み製法による限定酒。

喜平ファンの方は岡山の雄町酒情報もCheck!

喜平 静岡蔵謹醸

純米 ひやおろし

完売

原料米:雄町 (100%)
精米歩合:60%

容量:720ml

しぼられた日本酒は貯蔵期間を設けることで甘味とまろやかさが増しいき酒質が安定します。ひやおろしはひと夏まるごと熟成させており、より円熟な味わいを楽しめる秋の酒です。

当蔵のひやおろしは熟成により引き出される雄町米のふくよかな甘みに着目し、仕込から熟成まで丁寧に仕上げました。この時期だけ楽しめる秋の味わいをご堪能ください。

お買い求めについて

「喜平 静岡蔵謹醸」は静岡県下の飲食店様、酒類販売店様を中心にお取扱い頂いております。
お手数ですが、ご購入の際は最寄りの酒販店様にお問い合わせください。